「リポビタン PRESENTS 伊達公子×YONEX PROJECT ~GO FOR THE GRAND SLAM~」 3期生卒業キャンプ開催レポート

次世代を担う女子ジュニア選手たちの集大成

 

2025819日から21日にかけて、新潟県のヨネックス パフォーマンス イノベーションセンターにて、女子ジュニア育成プロジェクト「リポビタン Presents 伊達公子×YONEX PROJECT Go for the GRAND SLAM~」3期生の卒業キャンプが開催されました。

キャンプには、石井心菜選手、岩佐心優選手、上村睦実選手、梅田巴花選手、北岡美空選手、小坂莉來選手が参加。伊達公子さん、近藤大生さん、川田真琴さん(R-body project)らプロジェクト講師陣が指導にあたり、日本テニス協会からは植田実さん、土橋登志久さん、中山芳徳さん、手塚玲美さんが参加しました。

6人全員が揃った最後のキャンプでは、ヨネックス パフォーマンス イノベーションセンターの世界大会を想定したハード、天然芝、レッドクレーの4種類のサーフェスでの戦術練習や実戦形式の試合、最新鋭機器による動作・打球解析が行われ、2年間の課題整理を行いました。また、フィジカルトレーニングもじっくり時間をかけて行われ、ホームコートへ戻っても継続できる内容が伝授されました。

最後に行われたセレモニーは、2年間の活動を締めくくる集大成となりました。今期の最優秀選手として、上村睦実選手が選ばれ、プロジェクト卒業後の遠征費サポートが授与されることとなりました。

 

その後、プロジェクトを代表し、石井選手より「3期生のプロジェクトでは2年間本当にありがとうございました。テニスの練習だけではなく、それと同じくらいトレーニングに時間をかけ、自分の武器や弱みについて考える時間もあり、テニス以外の部分でもたくさん成長することができました。教えていただいたことを生かしてこれからも突き進んでいきたいと思います」と力強いスピーチがありました。

 

そして、スポンサーの大正製薬様、そして各コーチ、トレーナーより送別の言葉が続き、最後に伊達さんは2年間の厳しいトレーニングや課題を乗り越えてきたメンバーを称えました。

「プロを目指すみなさんなので、年齢に関係なくプロフェッショナルとして接してきました。これからの道は簡単ではありませんが、どんな道を選んでも今やっていることは必ず生きてくるはずです。自分で決断し、自己表現しながら、自分がやりたいと思うテニスを続けていってください」

今期全体の振り返りとして伊達さんは、「指導陣がさらに明確な目標や方向性を伝えられるようになったこと、そして参加者自身の意識が着実に高まってきている様子が見られたこと」が成果だったと言います。

特に上村選手は、約半年という短期間でランキングを急上昇させ、故障で出場は叶いませんでしたが、グランドスラムジュニア出場可能なところまで到達しました。その影響で3期生全体が互いに良い刺激となって成長を遂げている様子が見受けられました。

 

また、国内キャンプ、大会だけでなく海外遠征も実施され、グランドスラムへの道がより現実的なものとなるなど、プロを志す新しいスタートラインとしての意味合いも一層強くなっています。

今後は「卒業後も定期的な遠征サポートや競技力向上のためのサポート体制の充実させていきたい」という伊達さんの思いのもと、新しい取り組みも検討されています。

「夢は夢で終わらせない」

最終キャンプにて手渡された盾にはこのメッセージが刻まれています。3期生たちは、それぞれの新たなステージへと羽ばたいていきます。彼女たちの今後の挑戦と、日本女子テニス界のさらなる発展に大いに期待が寄せられます。

 

写真/ヨネックス

keyboard_arrow_up