J60へグレードアップで熱戦展開。大垣心太郎が2連覇、鈴木美波が単複制覇【岐阜国際ジュニアテニストーナメント閉幕レポート】

「リポビタン Presents KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」の一環として開催された「岐阜国際ジュニアテニストーナメント 2025 Supported by KIMIKO DATE × YONEX PROJECT」(ITF World Tennis Tour Junior J60)が、2025年11月24日から30日まで、岐阜メモリアルセンター(ハードコート)にて開催されました。

今大会は昨年のJ30からJ60へとグレードアップし、獲得できるポイントが倍増したことで、選手たちにとって「世界を目指す試金石」としての重要性が一層高まりました。

各カテゴリーでは、若きトップジュニアたちによる白熱した試合が展開され、男子シングルスでは大垣心太郎選手が2連覇を達成、女子シングルスではプロジェクト4期生の鈴木美波選手が優勝し、頼もしいスタートを切りました。

種目 優勝者(ペア) 準優勝者(ペア) スコア
女子シングルス 鈴木美波 塩見渚 6-2 6-2
男子シングルス 大垣心太郎 岡部世南 6-2 6-1
女子ダブルス 塩見渚/鈴木美波 西川桃絆/大滝莉央 6-2 6-1
男子ダブルス 金子颯良/三好碧生 天野雄太/倉林大愛 6-4 6-4

 

男子シングルス優勝の大垣選手は、大阪、北杜のJ30、J60に続く連続優勝となりました。大垣選手は「攻めないと勝てない」という意識を持ち、コーチ変更後、基礎トレーニングで培ったフォアハンドの精度に自信を見せました。今大会では決勝を含む5試合でわずか16ゲームしか落とさない圧巻の強さを見せ、次戦の愛媛大会でも4大会連続優勝を目指し、来年のグランドスラムジュニア4大会すべてに出場することを目標としています。

 

プロジェクト生として初の単独優勝を果たした鈴木選手は、決勝を含む全試合をストレートで勝ち上がり、ITFジュニア2勝目を飾りました。持ち味は「変化」であり、スライスや緩急を混ぜることで単発のラリーにならないよう組み立て、得意のネットプレーへと繋げたことが勝因となりました。「緊張の中でもベストを尽くせた」と喜びを語り、今後、ランキング上昇を生かしてより格の高い海外大会に挑戦したいと意欲を示しました。

 

大会のゼネラルプロデューサーを務める伊達公子さんは、J60へのグレードアップについて「選手たちにとってポイントが倍になることはいいことしかない。5年かけてJ60になれたことを喜ばしく思う」と、大会の成長を評価しました。また、昨年全面塗り替えが施され、岐阜メモリアルセンターのコートサーフェスについても「スピードが落ち着いてきた」と、選手たちに安定した試合環境を提供できることに満足感を示します。さらに、「天候にも恵まれ、選手・運営側双方にとって良い環境だった」と振り返りました。

また、伊達さんは、大垣選手のJ60での2連覇を「着実な成長」と評価。鈴木選手については、「元々の実力と安定感に加え、緊張しながらもきちんと結果を出せるタイプ」と評価しつつも、「ストロークの細かい使い方や精度、ボレーのポジショニング、ドロップショットの使い方など、駆け引きや戦法の面は今後伸ばせるところ」と、今後の成長に向けた具体的な課題も指摘しました。

そして、岐阜大会がハードコート環境整備の先駆けとして国際ジュニア大会を開催してきた意義を強調し、「Go for the GRAND SLAM」というテーマのもと、「選手たちの意識が世界に向かい始めた変化を感じている」と述べました。岐阜の方々や、ガバメントクラウドファンディングによるサポートに感謝しつつ、今後、大会を継続していくための方策を検討していく必要があると結びました。

 

岐阜大会の熱戦を経て、舞台は愛媛へと移ります。多くの選手たちが目標とするグランドスラムジュニアへ少しでも近づくことができるよう、プロジェクトはサポートしてまいります。

写真提供:ヨネックス

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