「リポビタン国際ジュニア in 愛媛Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」(12月6日~12月10日/愛媛県総合運動公園)」は10日、男女シングルス決勝、男女ダブルス決勝を行い、無事閉幕しました。
男子シングルスは、第2シードの島笙太が、第3シードの駒田瑛人に6-3 6-3のストレートで勝利し、念願のITF初優勝を果たしました。
「岐阜で優勝できなかったので、愛媛では絶対に(タイトルを)取りたいと思っていました」という島は、持ち味であるパワーサービスを武器に、4試合でわずか失ゲーム8という強さで勝ち上がります。決勝では「なかなか自分らしさが出せないところもあった」と言うものの、積極的に前へ出てくる駒田に対し、足元に沈めるストロークやパッシングショットで応戦、サービスゲームは安定感の高を見せて勝ちきりました。
優勝した瞬間は「解放感に包まれました」と正直な気持ちを話す島。「ブレークした後に返されてしまうことが多かったのですが、今週はそれがうまくできたと思います」と自信を深め、続くダブルス決勝では土海悠太と組み、単複2冠を達成しました。
島笙太(左)駒田瑛人(右)
女子シングルスは、第2シードの上野梨咲と、第3シードの石井心菜が対戦し、石井が6-4 6-4で優勝しました。
石井は、弊社と伊達が取り組む女子トップジュニア育成プログラム「リポビタン Presents伊達公子×YONEX PROJECT」の3期生で、今年からITF大会に出場できるようになったばかりの13歳です。前週の岐阜にてベスト8で終わった後、続く愛媛での優勝を伊達に誓ったと言います。
「上野さんの得意なスピードラリーに付き合わず、色々なショットで変化を持たせようと思っていました」という石井は、スピンやスライスを使って一定のラリーにならないように工夫をしました。さらに現在課題としている攻めと守りのバランスにおいても、ポジションではなく展開を早くすることを考え、「ストレートへ積極的に打っていく」ことを心掛けたと言います。
上野は2週連続単複で決勝まで勝ち上がっている疲れか、試合中転倒した影響からか、持ち味の粘り強さを見せますが、それを長続きさせることができませんでした。
ITFJ30カテゴリーでは3勝目となる石井ですが、日本のITFは初めて。「今年の全国大会は全て決勝で負けていたので、日本の大会で優勝したいと思っていました。絶対優勝すると決めていたので、それが実行できて嬉しいです」と笑顔を見せました。
石井心菜(左)上野莉咲(右)
今大会のゼネラル・プロデューサーである伊達は、「愛媛は4回目を迎え、中学生の出場が増え、そして優勝したことは、変化として感じています。そして、プロジェクトから初優勝者が出たことも、とても嬉しく思っています」と世界への挑戦が若年層に浸透してきていることに手応えを感じつつ、「このJ30という一番下のグレードは、継続が重要だと感じているので、今後も課題を改善しつつ、より良い大会にしていけたらと思います」と大会を統括しました。
■男子シングルス
島笙太6-3 6-3駒田瑛人
■女子シングルス
石井心菜6-4 6-4上野梨咲
■男子ダブルス
島笙太/土海悠太6-2 6-4駒田瑛人/小野クリストファー滉生
■女子ダブルス
イ・スビン(KOR)/上野梨咲6-3 6-4五島宇莉/坂井心優