熱戦の末、藤原友紀が2度目、森下日葵が初のITF Jr.優勝!【リポビタン国際ジュニアin愛媛 閉幕レポート】

「リポビタン国際ジュニアin愛媛 Supported by KIMIKO DATE × YONEX PROJECT」(ITF World Tennis Tour Junior J30)が、2025年12月1日(月)から7日(日)まで、愛媛県総合運動公園テニスコート(ハードコート)にて開催されました。

本大会は、元世界ランク4位の伊達公子さんがゼネラルプロデューサーを務める「伊達公子×YONEX PROJECT」の一環として、国内のジュニア選手にITFジュニアのポイントを獲得できる試合環境を提供することを目的として発足し、今年で6回目となります。

男女シングルス、ダブルスの各カテゴリーにおいて、ジュニアたちが凌ぎを削り、男子シングルスでは藤原友紀選手が、女子シングルスでは森下日葵選手が優勝しました。

種目 優勝者(ペア) 準優勝者(ペア) スコア
女子シングルス 森下日葵 笹木舞 7-5 6-3
男子シングルス 藤原友紀 天野雄太 7-6(6) 6-3
女子ダブルス 中原萌/西川桃絆 川島瑠莉/笹木舞 7-6(5) 6-2
男子ダブルス 大垣心太郎/山口慶二 三好碧生/柏木捷太郎 7-6(6) 6-3

 

男子シングルス決勝は、第3シードの藤原友紀選手と第5シードの天野雄太選手が激突、藤原選手が 7-6(6) 6-3 のストレートで勝利を収めました。

藤原選手にとって、台湾・高雄でのJ30タイトルに続く2度目のシングルス優勝となりました。試合後、藤原選手はファーストセットを「お互いに均衡した苦しい展開」だったと振り返りながらも、自身の持ち味である「粘り強いストロークでしっかりラリーし、チャンスで前に出る」プレースタイルを発揮できたと語りました。攻守を組み合わせた試合運びで勝利を掴んだ藤原選手は、今後は「もっと上のレベルで勝てるように強みを伸ばし」、サーブの威力向上という課題に取り組む意向を示しました。

 

女子シングルス決勝では、ノーシードから勝ち上がった森下日葵選手が、第2シードの笹木舞選手を 7-5 6-3 で破り、ITFジュニア大会で初のタイトルを獲得しました。

森下選手は、前日にフルセットのロングマッチを戦い抜いた疲労を感じさせず、決勝では躍動。ファーストセットで5-0とリードしながら、追いつかれて5-5となる苦しい展開を乗り越え、「焦りが出て決め急いでしまったけれど、切り替えてラリー戦に集中」し、勝利に繋げました。

試合を重ねるごとに強さを増した森下選手は、自身のテニスの持ち味を「攻めていくテニス」と「リードされても諦めずにしぶとくプレーできる点」と表現し、今大会での成長を今後の土台に、全国大会での優勝を目標に掲げました。

 

男子ダブルスでは、大垣心太郎選手/山口慶二選手組が勝利。大垣選手はJ60北杜に続きダブルス2タイトル目、山口選手はITFジュニアで初のタイトル獲得となりました。女子ダブルスでは、中原萌選手/西川桃絆選手組が久留米のJ30に続きペアで2度目の優勝を飾りました。中原選手は愛媛トレセン出身選手で、「お世話になったコーチや後輩の前で優勝という恩返しができてうれしい」と喜びを語りました。

ゼネラルプロデューサーの伊達公子さんは、優勝者について、男子の藤原選手を「我慢強さの中にも攻撃的で、計画性を持てば未来がある」と評価。女子の森下選手については、準々決勝以降の成長と、決勝戦で追い上げられても「動揺しなかった」精神的な強さを称賛しました。

また、大会全体においては、前週行われた岐阜大会からの2週連続開催の意義を強調しました。連戦はジュニアにとって「環境の変化、移動、体調管理」などコンディション管理の難しさを伴うものの、「プロを目指す上で必要な経験であり、学びの機会となる」と語りました。

前週優勝した大垣選手の初戦敗退などを例に挙げ、連戦を乗り切る難しさを指摘。コートへの適応、食事も含めた体調管理、怪我のコントロールなど、最高のパフォーマンスを維持するための「ピーキング」のスキルをジュニア時代から習得する必要があると強調します。

国内ITF大会が増加する中で、選手は「大きな絵を描いた上で、国内・国際大会をどう組み合わせるかという戦略的な計画性を持つことが求められる」とし、自己マネジメント能力が重要な資質であると話しました。

さらに、6年目を迎えた愛媛大会において、男子ATPチャレンジャーを含めた運営実績と協力体制を評価し、今後はJ60への昇格に強い期待を寄せました。伊達さんは「グレードアップは日本人選手の競争の質を高めるメリットがある」と語り、ITFへアピールしていく方向を示しました。

3月の久留米大会を含む、岐阜、愛媛と当プロジェクトのITFジュニア大会は今年無事終了いたしました。ご協賛いただきましたスポンサー各社様をはじめ、ご協力いただきました皆様に心より感謝申し上げます。

写真提供:ヨネックス

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