「リポビタン国際ジュニア in 久留米 Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」閉幕。男子は遊川大和、女子は早坂来麗愛が揃ってITF初優勝!

「リポビタン国際ジュニア in 久留米 Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」(2023年3月6日(月)~12日(日)/久留米総合スポーツセンター)は、11日に男女ダブルス決勝を、12日に男女シングルス決勝を行い、無事閉幕しました。

今大会はITF(国際テニス連盟)ジュニアランキングのポイントが獲得可能な大会で、世界の舞台で戦うことを目指す日本のジュニアたちが、グランドスラムジュニア出場へ向けて、スムーズな歩みができるように、昨年新設され、今年2年目となります。

男子シングルスは、第6シードの遊川大和が、第5シードの鈴木琉斗に6-4 6-3のストレートで勝利、女子は早坂来麗愛が、第1シードの市岡梓奈に6-1 6-2で圧勝しました。

男子優勝の遊川は、「ITF初の決勝の舞台で、まずは楽しんでやりたいと思って臨み、結果的に勝てて良かったです。我慢のテニスを心がけていたのですが、第1セットを取れたことで、より攻撃的に戦うことができました」とコメントしました。

優勝した瞬間は「うれしさが込み上げてきました」と言いつつも、「まだこの大会は通過点なので、この先の一歩を踏み出すためのいい優勝でした」と、すでに先を見据えています。


遊川大和

 

4月には韓国遠征を控えていますが、3月に行われる全国選抜高校テニス大会が直近の出場大会となります。関西高校のシングルスNo.1として団体戦優勝は当然のことながら、個人戦でも優勝し、全米オープン予選出場の権利を獲得したいと意気込んでいます。

敗れた鈴木は、「まさか決勝に進出できるとは思っていませんでしたが、コートに立った時には優勝する気持ちで臨んでいたので、負けて悔しいです。相手は強いし、パワーもあるので、自分は緩急をつけるプレーを心がけました」と語り、高校入学を目前に控えた現在において「自分のテニスのためにも、今後につながる良い1週間になりました」と自信を深めました。


鈴木琉斗

 

女子シングルス優勝の早坂は、市岡との対戦成績0勝5敗。それを踏まえ「これまで何度も対戦してきたのですが、自分から打ちすぎて負けてしまうことが多くありました。今回は少し打つのを抑えて、冷静に判断しながらプレーするようにしました」と、万全の対策をして臨んだことを明かしました。


早坂来麗愛

 

また、この初優勝を自信に「今後は、グレードの高い大会にも、もっと挑戦していきたいです」と、意欲を見せています。

準優勝の市岡は、前日の準決勝で4時間5分というロングマッチを戦っての決勝でした。さすがに疲れも見えてはいたが、それを言い訳にはせず、「今日は相手がしっかり対策をしてきていいテニスをした」と早坂を称えました。


市岡梓奈

 

なお、男子ダブルスは、第1シードの木村一翔/島笙太ペアが、ノーシードで上がってきた遊川大和/土海悠太ペアを6-2 3-6 [10-4]で下し優勝。4月に入学する土海も含め、4人全員が、関西高校という対決となりました。

女子ダブルスは第2シードの稲場らん/森下結葵ペアが優勝、荒川愛子・後藤七心ペアが準優勝となりました。

 

大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子は「ジュニアグランドスラムを目指すことにおいて、ここをきっかけにしてほしいと思って作った大会ですが、少しずつその認識が高まってきつつあることを感じています。ここで自分の置かれているテニスを再認識して、ジュニア自身が大会に出ることや、その意味を自分ごとと捉え、意識を高めながら、色々なことを吸収して行ってほしいと思っています」と、2年目を迎えた大会に手応えを感じている様子でした。

スポンサー各社、並びに久留米市テニス協会をはじめ、多くの方々のご協力のもと、無事に開催することができました。来年も多くのジュニアたちの出場、そして活躍を期待しています。

 

■男子シングルス決勝

遊川大和(関西高校)[6] 6-4 6-3 鈴木琉斗(テニスクラブ コスパ かわち)[5]

■男子シングルス準決勝

鈴木琉斗(テニスクラブ コスパ かわち)[5] 7-5 6-4 ●16駒田瑛人(ラボキッズジュニア)[8]

遊川大和(関西高校)[6] 6-1 6-3 神山宏正(TEAM YONEZAWA)

■男子ダブルス決勝

木村一翔/島笙太(関西高校)[1] 6-2 3-6 [10-4] 土海悠太/遊川大和(境港ジュニア/関西高校)

■女子シングルス決勝

早坂来麗愛(ウイニングショット)[7] 6-1 6-2 市岡梓奈(グリーンテニスプラザ)[1]

■女子シングルス準決勝

市岡梓奈(グリーンテニスプラザ)[1] 6-4 2-6 7-6(2) 稲場らん(あじさいMTCアカデミー)

早坂来麗愛(日本/ウイニングショット)[7] 6-4 6-2 森下結葵(三重GTC)[8]

■女子ダブルス決勝

稲場らん/森下結葵(あじさいMTCアカデミー/三重GTC)[2] 6-4 6-7(2) [10-5] 荒川愛子/後藤七心(ラボキッズジュニア/城南学園)

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