「リポビタン国際ジュニア in 久留米 Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」閉幕。男子は宮地柊磨選手、女子は色川渚月選手がITFジュニア初優勝

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リポビタン国際ジュニア in 久留米 Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT(以下、リポビタン国際ジュニア久留米)が2025年3月3日(月)~3月9日(日)に久留米総合スポーツセンターで開催されました。本大会には国内外のジュニア選手が集結し、将来のトッププレーヤーを目指して白熱した戦いが繰り広げられました。

 

■男子シングルス

優勝:宮地柊磨選手(柳川高校)写真左
準優勝:稗田
光選手(関西高校)写真右

決勝スコア 6-4 6-3

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柳川高校2年生の宮地選手は、今大会が2度目のITFジュニア出場となります。2回戦で第1シードの中富奏太選手をストレートで下すと、準々決勝では同じ柳川高校の鵜狩良仁選手、準決勝は第6シードの木河瞭選手を破り、決勝へ進出しました。対する稗田選手は関西高校の1年生で、両者とも初の決勝進出となりました。

宮地選手は「自分のプレーを貫くことを心がけました」と、高い集中力を発揮、第1セットを6-4で先取します。

第2セットは稗田選手の長身から繰り出すパワフルなサービスと、巧みなドロップショットに苦しみ、1-3とリードを許した宮地選手でしたが、「相手がリードした時は気が緩むこともあるはず」と、粘り強いラリー戦を展開し、第6ゲームでブレークバックに成功。第8ゲームで稗田選手のサービスをブレークすると、続くゲームをキープし6-3で優勝を決めました。

5-3で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチでは、40-0のマッチポイン優勝を意識して固くなってしまいました」と、稗田選手に追い上げられる場面もありましたが、最後は逃げ切り、大きな咆哮とともに自身初のITFタイトルを獲得しました。

この優勝に宮地選手は、「大会を最後まで勝ちきれて優勝できたのは自信になりましたし、2週間後には全国選抜を控えているので、ここで得た経験を活かしていきたいです」と喜びました。

宮地柊磨選手
宮地柊磨選手

 

また、二度の全日本選手権準優勝、デ杯代表経験を持つ元プロ、宮地弘太郎さんを父に持つことについて、「目指すところにもなりますし、自分が悩んでいることがあるとすぐに相談できるのでありがたいです」という宮地選手。将来は「プロになりたい」と夢を抱きつつ、「まだまだサーブが弱いので、もっとパワーをつけたい」と課題もしっかり見据えています。

稗田光選手
稗田光選手

 

■女子シングルス

優勝  色川渚月選手(CSJ)写真左
準優勝 原口礼選手(KPI ACADEMY)
写真右
決勝スコア 6-1 5-7 7-5

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女子シングルス決勝は、ノーシードから勝ち上がった14歳の色川渚月選手と、ITFジュニア初参戦となる13歳、原口礼選手との対戦となりました。

色川選手は序盤からストロークの強打で主導権を握り、第1セットを6-1で先取。第2セットも2ブレークで3-0とリードし、一方的な展開となっていきます。しかし、「勝ちを意識してしまった」という色川選手が引いてしまい、3-3に追いつかれます。

原口選手はポジションを下げずに低い弾道で返球する速いストロークが持ち味です。次第にその良さが現れ始めると、色川選手はボールを持ち上げ続けることを強いられ、このセットを5-7で落とします。

第3セットも先にブレークを許しますが、そこから色川選手は、「低いボールをスライスで返すようにした」と、作戦を変更し、粘り強く対応。4-4の第9ゲームをブレークすると、続くサービスゲームをラブゲームでキープし、見事優勝を果たしました。

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色川渚月選手

 

「“優勝する“としっかり覚悟を決めて臨んだので、勝ててうれしいです。今後は、J100、J200、J500にどんどん挑戦して、そこで勝てる選手になっていきたいです」と、夢への第1歩を踏み出せたことを喜びました。

 

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原口礼選手

また、初出場でJ30カテゴリー準優勝を果たした原口選手は、「自分の思うようにいかない中でも、気持ちを落とさずに最後まで戦えたことが良かったです。ボレーにつなげる展開を磨いて、海外の選手と戦えるように努力していきたいです」と課題に取り組む姿勢を見せました。

 

男子ダブルスの決勝は、小西健生選手(パブリックテニスイングランド)&内田真翔選手(柳川高校)が、石井貴哉選手(佐土原高校)&木河暸選手(やすいそ庭球部)を7-6(5),7-6(3)で下して優勝を収めました。

女子ダブルスは、中原萌選手(愛媛トレセン)&西川桃絆選手(PDT)と、色川渚月選手(CSJ)&武藤茉里選手(高牟礼TT)の対戦となり、6-3,7-6(3)で中原&西川ペアが優勝しました。西川選手は愛媛大会に続きITFダブルス2勝目となりました。

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左から色川選手、武藤選手、西川選手、中原選手 伊達さん、女子左から小西選手、内田選手、石井選手、木河選手

 

4年目を迎えた久留米大会を終え、大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子さんは、「女子決勝は中学生同士が戦うという、今大会の目的に沿った意義のある大会になりました。準優勝の原口さんは、ワイルドカードでの出場となりましたが、そのチャンスをしっかり生かし、大きなものに変えてくれました。ワイルドカードは無制限にあるものではないので、そこを有効に使うという意識が、指導者の皆さんや、選手たちにも備わってきたと感じます」と、積み重ねてきたことによる成果を喜びました。

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13〜18歳が出場可能なITFジュニアは、世界への扉を開き、グランドスラムへジュニアへの道のりを歩むためには欠かせないものとなります。愛媛、岐阜と2週連続する大会とは異なり、1週のみ行う久留米に関しては、「継続していく意向があり、今後はグレードを上げることなども含め、模索していきたいと思っています」と、大会としての発展についても検討を重ねる予定です。

最後に大会の開催にあたりましては、特別協賛の大正製薬株式会社様をはじめとする協賛各社、そして久留米市テニス協会、その他多くの方々のご尽力をいただきました。心よりお礼申し上げます。

 

■スコア

女子シングルス
色川渚月6-1 5-7 7-5 原口礼

男子シングルス
宮地柊磨6-4 6-3 稗田光

女子ダブルス
中原萌&西川桃絆 6-3 7-6(3) 色川渚月&武藤茉里

男子ダブルス
小西健生&内田真翔 7-6(5) 7-6(3) 石井貴哉&木河暸

 

大会公式WEBサイト
https://yonexkdyp.com/itf_kurume/

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