ヨネックスと伊達公子が、久留米市テニス協会の協力で開催する「リポビタン国際ジュニアin 久留米Supported by KIMIKO DATE×YONEX PROJECT(3月7日~13日/久留米総合スポーツセンター)」は13日、男女シングルス決勝を行いました。
同大会は、新型コロナウイルスで遠征もままならない選手が多い中、ジュニアたちの世界への歩みを止めないように、そして、グランドスラムジュニアに出場するために、国内でITFポイントを獲得できる大会として新設されました。
男子シングルスは、第5シードの武藤守生が、6-4、7-5で第1シードの三城貴雅を倒し、ITFジュニア初優勝を果たしました。昨年12月の岐阜大会で準優勝となった武藤は、今回の地元、福岡での優勝に「岐阜では緊張しすぎて、あまりいいプレーができなかったのですが、今回は、よく練習しているコートでもあるので、落ち着いていいプレーができました」と、喜びをにじませました。これからもITFジュニアに挑戦していきたいとのことです。
女子シングルスでは第1シードの辻岡史帆が、第2シードの松田鈴子に6-0、6-2で勝利し、昨年の愛媛大会に続き、2勝目を挙げました。
愛媛、岐阜と3大会連続で同じ決勝のカードとなりましたが、試合後、辻岡は、「今回の決勝では、一番自分らしい攻めるテニスができたと思います。いいテニスでこのような結果が出たので自信になりました」と笑顔を見せます。今後はさらにグレードの高い試合にチャレンジし、18歳くらいにはプロの大会に出場していたいというビジョンも語ってくれました。
なお、男女ダブルス決勝は12日に行われ、男子ダブルスは森田皐介&中島稀里琥ペアが、女子ダブルスは第1シードの藤田佳乃&辻岡史帆ペアが優勝を飾りました。辻岡は単複2冠となります。
大会ゼネラルプロデューサーの伊達公子は、「まず、大会が無事開催できたこと、そして無事終了したということでホッとしています。新型コロナウイルスも落ち着かない状況が続き、不安な時期もありましたが、1週間、良い天候の中で終わることができました。また、会場もハードコートの中でも遅いサーフェスということから、日本のプレーヤーがなかなか体験できないコートで試合ができたのは、ジュニアにとってもいい機会だったと思います。女子は3大会連続で同じカードになりましたが、1人でも多くここでポイントを獲得して、さらにステージを上げていく選手が増えてきてほしいと、より強く感じた大会となりました」と総括しました。
多くの方々のご協力のもと、無事に開催することができました。来年も世界へ羽ばたくことを目指すジュニアたちの出場をお待ちしています!
※本事業は「令和3年度スポーツ庁補助事業」として実施されました。
大会公式WEBサイト
https://yonexkdyp.com/itf_kurume/